LIVE AT BURGLAR
注文していた河合代介さんの新譜LIVE AT BURGLARが届きました。
なんと言ってもライブ録音というのがいいですねぇ。
スタジオ録音と違って修正も編集もできませんからプレイヤーの実力が現れてきます。
今回はギターレスのドラムとのデュオですからなおさらオルガンの実力も要求されますし、
また素のオルガンサウンドを堪能することもできます。
また、地方在住者がなかなか行くことのできないBurglarの雰囲気も一緒に味わうこともできて嬉しい限りです。
収録されている曲は耳なじみのあるスタンダードが中心で、
河合さんならではのセンスの良いアレンジが加えられて
アーシーでスウィンギーな演奏に仕上げられています。
最初このCDを再生して音が小さいと感じられた方もいらっしゃるかもしれませんが、
これは恐らく河合さんの判断でコンプレッサーをあまりかけずにマスタリングされたのではないでしょうか。
最近のポピュラー系のCDはコンプレッサーで波形を潰して音量を稼ぐように作られるものが多いですが、
こうするとダイナミックレンジがなくなってしまってノッペラボウの音楽になってしまいます。
特にジャズやクラシックではこのダイナミックレンジを広く使った表現が非常に重要になってきますので
このアルバムのようなマスタリングが私は好きです。
ドラムのトミーキャンベルとのコンビネーションも抜群で、
お互いにリラックスして演奏する様子が伝わってきます。
日本にこういう素晴らしいオルガン奏者がいて積極的に活動されているというのは
実に喜ばしいことだと思います。
東京在住の方は頻繁にライブを聴けて羨ましいです。
私と同様地方在住のオルガンファンの方は是非ご一聴を。
ところで、このアルバムに関して二つの疑問があります。
まず一つ目は3曲目の曲名です。
アルバムには「Mack The Knife」とありますが、Mack The KnifeってMoritatとも呼ばれるあの曲ですよね?
♪ミ・ソ・ラ〜ラってやつ。
でも演奏されているのはこれとはメロディーもコード進行も違う別の曲なんです。
もしかして同名異曲があるのでしょうか?
もう一つはレスリーについてです。
クレジットには122を使用と書かれてますが、122ってfast、slowの2スピード仕様のはずなんです。
でも演奏を聴いているとfastだけの1スピードに聞こえるんですよね。
つまりslowの部分がなくて、高速回転していない部分は回転が止まっているように聞こえます。
さらに、fastでもローターのトップスピードが遅く感じられます。
(実際うちの122のfastはもっと速いです)
これはもしかして河合さんがお好みでそのように調整されているのでしょうか?
あるいはBurglarのオーナーのお好みで調整されているのでしょうか?
この二つの私の疑問をどなたか解決してくださいませ(笑)。
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